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産地紹介:佐敷干潟


「産地紹介:沖縄県」にて沖縄県南部が珊瑚礁の隆起により形成されたと説明しましたが、その痕跡が面白い形で現れているのが南城市佐敷のシュガーホールの裏手にある干潟です。


お世辞にも美しいと言えない遠浅の砂泥底の干潟ですが、あまり採集者に知られていないのか、美しいミノムシガイを含めて大量の貝が打ち上がっていました。


ベニシボリミノムシです。
当初は単なる穴場的な干潟かと思っていたのですが。


やがて明らかに周辺の産地との連続性が無い貝が大量に転がっている事に気づきました。
たとえば写真右上のアクキガイは棲息する水深が深く、本来は自然に打ち上がる貝ではありません。


そこで周辺を散策してみると、波打ち際に大量の貝が閉じ込められた粘土層が見つかりました。
よくよく見てゆくとアクキガイやテングニシといった大型の巻貝も含まれています。

そこで博物館に問い合わせてみると、今から300~400万年前に海底に堆積した化石と判明しました。
なるほど、それが海底の隆起により採集できるようになったという訳ですね。
ちなみに300~400万年前というと沖縄本島の隆起はまだ始まってないそうで、想像を絶するスケールにビックリしました。


この層は先ほどの粘土層(島尻粘土やクチャと呼ぶ)とは違うようです。
どの貝殻が何年前のものか考え出したらキリがないですね。



●実績のある二枚貝
リュウキュウオウギ、ヒナキンチャク、オキシジミ、シラオガイ、ツキザラ、オオトリガイ、アラスジケマンガイ、アオサギ、スダレハマグリ、イヨスダレ、コダイミョウガイ、ヒレインコ、ハゴロモガイ。

●実績のある巻貝
アラゴマフダマ、トラダマ、シロニシ、トゲレイシダマシ、ミユキカセン、ムラサキヨフバイ、キンシバイ、シブヌリヨフバイ、タマウラシマ、モモエボラ、トクサバイ、シマアラレボラ、ウネボラ、チリメンウネボラ、ガンゼキボラ、スイショウガイ、シドロガイ、オハグロシドロ、テングニシ、エンジイモ、ツヤイモ、ツクシガイ、ミノムシガイ、ベニシボリミノムシ、クリフミノムシ、ミスジミノムシ、クリイロカワツクシ、ベニフデ、オオオビフデ、ハナシフデ、ナガイトマキボラ、シャジククダマキ、アクキガイ、ヤカドツノガイ。

●その他の打ち上げ
ウニのトゲ。




ちなみに当地ではミノムシガイにサンゴが付いたものが拾えます。
サンゴはキクメイシモドキではないかと思われます。


こちらはスイショウガイの上に育ったもの。


ミノムシガイ。
泡瀬干潟でも綺麗なものが拾える。


クリフミノムシ。


ミスジミノムシ。


ハナシフデ。


シマアラレボラ。


ムラサキヨフバイ。


ヒレインコ。


リュウキュウオウギ。


コダイミョウガイ。


パイプウニのトゲに似ていますが、先の形状が違います。
同じトゲを与那城でも拾っています。



実は化石が採集できる海岸は県内で珍しくなく、うるま市与那城の海中道路と漁港の間に広がる海岸は、知る人ぞ知る産地となっています。


センニンガイの化石。
現在、沖縄本島には棲息しない貝です。


モクメダマ。
さすがに化石ではないと思います。


クロミナシ。


どちらもオハグロガイです。



化石こそ見つかりませんが、佐敷と似た貝が拾える広大な干潟として、国頭郡宜野座村松田の干潟も紹介しておきます。
これでもかと護岸整備が進んでしまっていますが、わずかに残された狭い浜辺や浅瀬で採集ができます。



●実績のある二枚貝
タママキガイ、リュウキュウザクラ、オキナワヒシガイ、リュウキュウナミノコ、アラスジケマンガイ、チトセノハナガイ、オチバガイ、クシケマスオ、ヒメリュウキュウアサリ、ヘラサギガイ。

●実績のある巻貝
テリカラマツ、チリメンフウリンチドリ、フネアマガイ、クサイロカノコ、アラゴマフダマ、ホウシュノタマ、ヒメヒラシイノミ、ウラシマミミガイ、ヒメオリイレムシロ、ガンゼキボラ、シマベッコウバイ、オハグロガイ、ハマヅト、ネコノミミクチキレ、オオシイノミクチキレ、ヒシガタコトツブ、クリイロフタナシシャジク、ミノムシガイ、ミスジミノムシ、ジュズカケカニモリ、ヒメクワノミカニモリ。




松田の花、リュウキュウザクラ。


ツノメガニが居ました。

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Author:自然をめぐる人
貝殻拾い、釣り、日帰り温泉、動物撮影、風景撮影、山登り、石拾い、、、普通の観光旅行に飽きてしまったら、それは自然に親しむチャンスです。

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